スピーシストとは

かば ミーム

~~ イーロン・マスク ~~

「スピーシスト」とは、種差別主義者のことです。人類の未来を考えるにあたって、人間中心に考えるのか、それとも他の哺乳類や生き物全体、あるいは地球環境全体も視野にいれて考えるのかで、結論と展望は大きく変化します。イーロン・マスクとタッカー・カールソンの対話の中から、このことを示唆する部分を見てみましょう。以下は翻案です。

イーロン・マスク:超高性能AIの危険について(Fox News, 2023/04/18に公開)

5:46 OpenAIの生まれたきっかけについていうと、かつてラリー・ペイジとぼくは親友で、パロアルト(カリフォルニア州)の彼の家に泊まって、夜遅くまでAIの安全性について語り合っていました。
6:12 彼は、本気でデジタルのスーパーインテリジェンス、基本的にはデジタルの神のようなものを、できるだけ早く実現したいと思っていたんです。これまでにも、公の場で何度もこうした声明を出しています。
6:25 Google全体が目指しているのは、AGI、つまり人工汎用知能や人工スーパーインテリジェンスと呼ばれるものです。
6:32 そこに大きな可能性があることは認めますが、悪いことが起こる可能性もありますよね。
6:39 もし、何か急進的な新技術を持っているなら、それが良いことをする確率を最大化し、悪いことをする確率を最小化する行動を取るべきなんです。ただ単に突き進んで、最善を祈るだけではいけない。
6:56 ある時、ぼくは「人類が大丈夫か確認しなければならない」と言いました。
7:05 するとみんなはぼくのことを「スピーシスト(種差別主義者)」と呼ぶんです。
7:16 そこで、こう言い返したんですよ。「これは、恐れ入った。そうだよ、お見通しのとおり、ぼくはまったくの種差別主義者さ。じゃあ、きみらは一体何なんだ?」とね。それが、彼らとの最後の一線だでした。
7:36 当時、Google はディープマインドを持っていて、Google とディープマインドが世界中のAI人材の3分の2を抱えていました。彼らは明らかに、他の誰よりも多くのコンピュータを持っていたんです。
7:48 ぼくたちは、AI人材とコンピュータ、つまりスケール・コンピューティングをほぼ独占している一社の世界にいました。それなのに責任者は安全性を気にしていないみたいでした。
8:05 これは良くない。そこでぼくは考えたんです。Google とは正反対のものは何だろう。それは、完全にオープンで非営利のものだろうーー。Google は閉鎖的で営利目的だからです。
8:19 OpenAI はオープンソースで透明性があり、人々は何が起こっているかを知ることができます。いつものぼくなら完全な営利主義のほうを支持しますが、AI はどうしても「営利最大化の悪の権化」にしたくないんです。
8:36 だからこそ OpenAI は種差別的なインセンティブを持つべきなんです。ぼくらは人間にとって良い未来を望んでいるーー。それは人間だからです。

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