J・D・ヴァンス ヒルビリーから副大統領へ

モニュメント 政治・経済
J・D・ヴァンス:2024年の7月の共和党全国大会で大統領候補のトランプによって副大統領候補として指名される

J・D・ヴァンスは、アメリカの作家、実業家、そして政治家で、現在オハイオ州選出のアメリカ合衆国上院議員を務めています。オハイオ州ミドルタウンで生まれ育ち、家庭環境の影響から貧困や薬物依存といった問題に直面する中で成長しました。ハイスクールを卒業した後、海兵隊に入隊しました。退役後、復員軍人援護法(G.I. Bill)を利用して、オハイオ州立大学では政治学と哲学を専攻し、学士号を取得。その後、イェール大学ロースクールに進学し、法務博士(Juris Doctor)を取得しました。

2年ほど法律業を営んだのち、サンフランシスコへ移り住みベンチャーキャピタリストとして活躍しました。2026年から2017年にかけては、ペイパル、オープンAI、パランティーア共同創業者であるピーター・ティールのミスリル・キャピタルで働いています。このビジネス経験を通じて、シリコンバレーでのスタートアップやテクノロジー業界の動向にも精通しています。

ヴァンスは、2016年に自伝的著書『ヒルビリー・エレジー』(Hillbilly Elegy)を出版しました。この本は、彼自身の経験を基に、アメリカの労働者階級の白人コミュニティに焦点を当て、経済的・社会的課題を描いています。著書はベストセラーとなり、2020年には映画化され Netflix で配信されています。

政治家としては、2022年にオハイオ州の上院議員選挙に出馬し、共和党の候補として当選しました。この選挙では、ドナルド・トランプ元大統領からの支持を受け、保守派の有力候補として知られるようになりました。上院議員としてヴァンスは、経済政策、移民問題、国内産業の振興などに力を入れており、特に中西部の労働者階級の利益を代弁する立場を取っています。2024年の7月の共和党全国大会で、大統領候補のトランプによって副大統領候補として指名されました。

以下は、『ヒルビリー・エレジー』からの抜粋(拙訳)です。ヴァンスの愛するヒルビリーたちの人となりが伝わってくるシーンをふたつピックアップしました。ここに登場するパパウとママウは、ヴァンスの祖父母で、アパラチアからオハイオへやってきた生粋の第一世代のヒルビリーです。

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