互いの憎しみより大きな愛だけが、子どもたちを救う
~~ ロバート・F・ケネディ・ジュニア ~~
ロバート・フランシス・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy Jr.、RFK Jr.)は、元大統領ジョン・F・ケネディの甥にあたります。父親は、1968年に暗殺されたアメリカ合衆国上院議員で第64代司法長官のロバート・F・ケネディです。環境保護運動家として名高く、近年ではワクチンの安全性に関する活動でも知られています。2024年の大統領選挙に向けて民主党からの立候補を表明しましたが、8月に選挙活動を停止し、トランプ支持を表明しました。
以下は、8月23日(金)のドナルド・トランプ氏の大統領選集会に登壇し、トランプ氏への指示を表明したときのスピーチの一部です。民主党員でありながら、どうしてもトランプに勝ってもらいたいという複雑な思いがあったようです。トランプの下でお父さんと同じく司法省(DOJ)長官かCIA長官に任命されるようなことがあろうものなら、私たちはまさに「詩的正義」(ポエティック・ジャスティス)を米国史上の出来事として目にすることになるでしょう。とはいえ、このスピーチでは、おもに米国民の健康の問題にフォーカスしています。保健福祉省(HHS)か教育省(ED)あたりのヘッドなるのではないか、というのがスピーシストはまじんの読みです。
44:05 これは、私にとって非常に苦しい決断です。妻や子供たち、友人たちに困難をもたらすからです。しかし、これが私のやるべきことだと確信しています。この確信のおかげで、嵐の中でも私の心は平安です。
44:24 もし私に慢性疾患の危機を解決し、食糧生産を改革する機会を与えてくれるなら、2年以内には慢性疾患の負担を劇的に軽減させると約束します。4年以内にアメリカは再び健康な国になるでしょう。アメリカは、より強く、しなやかで、楽観的で幸せな国になっているでしょう。私がこれをやり損なうようなことはありません。
44:51 最終的には、未来に何が起ころうとも、それは神に委ねられており、有権者とトランプ大統領の手の中にあります。トランプ氏が大統領に選ばれて約束を守ってくれるなら、現在国民を失望させ、財政を破綻させている慢性疾患の重荷は消え去るでしょう。これは私にとってスピリチュアルな旅です。私は深い祈りと綿密な論理を通してこの決断に至りました。
45:18 米国の子供たちを救い、国民の健康を回復するチャンスを最大化するために、どの選択をすべきか自問しました。この機会を拒否すれば、数え切れない子供たちの命を救い、この国の慢性疾患の流行を逆転させるチャンスを逃すことになると感じました。そうなったら、今後、まともに自分の顔を鏡で見ることなどできないでしょう。私は現在、70歳です。人の役に立つのもあと10年かもしれません。ハリス氏は大統領になっても、私を含め誰にもこの深刻な問題に取り組ませてくれないでしょう。こうして彼女の任期が終わる8年後には、私がこの問題を解決する機会は永遠に手の届かないものになってしまいます。
46:05 トランプ大統領は、これを後世に残す仕事にしたいと私に伝えました。今回こそ彼は約束を果たす、と私は信じています。彼の息子、最大の寄付者たち、親しい友人たちがみなこの目標を支援しています。私がトランプキャンペーンに参加することは、妻や子供たちにとって困難な犠牲ですが、それでも価値があると考えています。たとえ少しでも子供たちを救う可能性があるならば、それに値するのです。
46:34 互いへの憎しみよりももっと大きな子供たちへの愛ーー最終的には、それだけが我が国と子供たちを救うことができるでしょう。これが、私が選挙に出馬した理由です。米国を団結させるのです。
46:51 私の父(ロバート・F・ケネディ)と叔父(ジョン・F・ケネディ)はこの国の国民性に永続的な影響を与えましたが、それは特定の政策を推進したからではなく、深い愛国心を喚起したからです。理想によって結ばれた国家共同体の一員であるという自己認識を確固たるものとしたのです。ふたりの愛国心が一般のアメリカ人たちの希望と思いに注ぎ込まれ、米国人、黒人、白人、ヒスパニック、都市と農村の米国人が団結する国民運動を形成しました。
47:30 彼らへの思い出から、愛情と希望、慈悲深い文化が、アメリカ人の間で輝き続けています。それが私の政治活動の精神だったのであり、私はこの精神をトランプ大統領の選挙運動に持ち込みたいと考えています。誹謗中傷や対立ではなく、私たちを団結させる価値観と目標を持っていきます。私たちがお互いの息の根を止めようとしないのなら、達成できるはずです。米国民が団結できる最大のテーマは、私たちみんなが子供たちを愛しているということです。この問題で全員が団結すれば、私たちはやっと当たり前の保護と健康、未来を子供たちに提供できるのです。
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